お店の魅力引き出す!繁盛店になる秘訣を大公開
お店が提供している価値をもっとうまく伝える方法はないだろうか?そんな悩みはないでしょうか?お店の提供価値がうまく伝わらないのは、「伝える内容と伝える場所」がしっかりと定まってないからです。
今回の記事では、売れるお店の特徴と成功法則をもとに、繁盛店の共通点を紹介したいと思います。
CEO/マーケター
黒森雄樹
KUROMORI YUUKI
上場企業子会社COOを経験後、air Inc.を創業。新規スタートアップの支援や店舗のマーケティング支援を行っている。過去にからあげ事業立ち上げに参画し1年で42店舗の拡大をWeb支援で支える。
当該記事に関して
この記事で紹介する集客方法は、air Inc.の調査チームが独自で分析し、マーケティング手法として最適であると考えている内容になります。マーケティングの考え方に関しては、専門書をベースにした統計を使用した確率論です。詳しくは、air Inc.制作・運営ポリシーをご覧ください。
この記事の対象読者
- ビジネスオーナー
- 集客担当者
- マーケティングを学びたい人
対象読者と記事の目的
この記事は、ビジネスオーナーや集客担当者、さらにはマーケティングを学びたい方々を対象としています。特に、お店の提供価値を顧客に効果的に伝える方法や、売れるお店の特徴と成功法則に関心がある方々に有益な情報を提供します。
目的は、お店の魅力や提供価値を顧客に伝えるための具体的なアイデアや手法を紹介し、繁盛店としてのブランディングやマーケティング戦略の構築をサポートすることです。また、ブランディングの重要性やその活用方法、お店のブランドを伝えるためのアイデアなど、実際の事例や研究をもとにした具体的なステップや方法を解説しています。
この記事は、オンラインでのブランディングやマーケティングに関心がある方々、特にデジタルマーケティングのノウハウを学び、自店舗のブランド価値を向上させたい方々にもおすすめです。
売れるお店の共通点とその特徴
売れるお店にはいくつかの共通点があります。ポイントを5つご紹介します。
- 提供する価値が明確である
- 提供する価値が来店前に伝わってくる
- 購買意欲が高いお客様が来店される
- 口コミが多い
- リピーターが多く、新規が入りにくい(予約困難)
この提供する価値とは、高品質な商品、独自のサービス、または特別な体験を提供することが挙げられます。
例えば、誰もが美味しいと舌を唸らすラーメン屋さん、オーガニック食材を使用したレストラン、オーダーメイドのスーツ屋さん、買い物中に洗車をしてくれる洗車屋さんなど、色々な提供価値が存在しています。
世の中には、魅力的なサービスを行なっていても、伝わっていない、もしくは知ってもらえていない。ことが多いです。
- 伝えること
- 知ってもらうこと
この2点を改善することで、売上が上がるケースが多いとされています。実際に、air Inc.でも来店する顧客の層が変わったと言うお声を頂いていおります。
繁盛店は、その価値を伝えるためのブランディングやマーケティング戦略がしっかりとしていることも共通点として挙げられます。
伝える内容を決める:ブランディングとは?
お店が、提供している価値や顧客体験などのイメージを作っていくことをブランディングと言います。
ブランディングは、お店の価値やイメージを顧客に伝えるための重要な手段のことを指します。
ブランドというのは、家畜や木材に「焼印を押す」ことで、特定の製品やサービスの出所や品質を示すシンボルとしての役割を果たしていたのが起源です。最近では、お店の名前やロゴを見て「あ、〇〇が美味しいお店だ!」と言ったイメージを持たせることをブランディングと言ったりします。
繁盛店としてのブランディング方法としては、まず自店の強みや特徴を明確にし、それを基にブランドイメージやメッセージを構築することが大切です。
意外と軽視される点ですが、スタッフの接客態度や言葉遣いもブランドを形成する要素として非常に重要です。
例えば、高級感を出すための一貫した色使いやチラシやメニュー表の文字のフォント、スタッフの制服や挨拶、店内のBGMや香りなど、細部にわたってブランドを表現することができます。
とある店舗では、提供価値の中に「くつろげる空間」を提供しています。外と、中の空間の違いを体感してもらうために、「香り」を使って、演出しています。
このように、提供価値は色々な部分でお客様に伝えることが可能です。その中でも、最重要とされるポイントをお伝えします。
伝える場所を決める:顧客を引きつける
売れるお店は、顧客を引きつけることが上手です。その最初のステップとして、お店の魅力を伝えることが重要です。
そのポイントとしては、まずターゲットとなる顧客層を明確にし、その層に合わせたプロモーションや広告を展開します。
また、場合によっては、SNSやブログなどのデジタルマーケティングを活用して、情報をタイムリーに伝えることも重要です。
店舗が顧客と初めて接触するのは2つあります。
- リアル店舗
- オンライン
近年ではオンライン上での接点が重要になってきています。特に、繁盛店は、オンラインでお店の「提供価値」を伝えているのがポイントになります。
お店のブランディングとその重要性
ブランディングは、お店の独自性を形成し、顧客の心に深く刻む手段として非常に重要です。
成功するお店は、ただの商品やサービスを提供するだけでなく、その背後にあるストーリーや価値観をしっかりと伝えることができるお店です。
以下では、お店のブランディングにおける重要なポイントをさらに詳しく解説します。
お店のブランドイメージの構築方法
お店のブランドを作る方法はいくつかありますが、非常に基本的な方法をお伝えします。
すでにお店がある方の場合は、自分の店舗のことを再発見してみてもいいかも知れません。また、既存顧客にアンケートをとると、違ったイメージがわかるかも知れません。
STEP1:自店のアイデンティティを決める
アイデンティティは、個人や組織、ブランドなどが持つ「独自の存在感や特性」を指します。
これは、他者との違いや独自性を明確にするための重要なな要素になります。
まず、自店が何を目指しているのか、誰に、どのような価値を提供したいのかを明確にします。
これがブランドの基盤となります。
この初めのステップはすごく重要になるので、時間をかけることをオススメします。
STEP2:顧客体験を決める
顧客体験とは、自社の商品やサービスを通して、お客様が体験することです。
お客様にどのような体験をして欲しいか?どのような気持ちになって欲しいか?を明確にします。
STEP3:ターゲットに伝える
ターゲットとなるお客様に対して、自分のお店が何を目指しているのか、どのような価値が提供できるのか?を伝えます。
伝えることができる媒体は
- ホームページ
- MEO
- SNS
- 店舗(スタッフ)
- CM
がメインです。
また、口コミでも広がることがあります。口コミで広がる場合は、スタッフの接客の質が重要視されます。
スタッフ一人ひとりがブランドの代表であり、彼らの態度や行動がブランドイメージを形成します。従って、スタッフ教育は欠かせません。
伝える内容と伝える場所が決まったら、伝え方を知っておくと効果的に伝えることができます。
次の章では、伝え方について解説します。
ブランドのストーリーテリングの活用方法
ストーリーテリングは、物語を用いて情報やメッセージを伝える手法です。
代表的なのは、ケンタッキーの創設者のカーネルサンダーズの話です。
ストーリーテリングは、単なる情報伝達ではなく、聞き手の心に響くエモーションや共感を生み出す力があります。
ストーリーテリングの方法
オリジンストーリーの共有
お店がどのような背景や歴史を持っているのか、その起源や創業者のエピソードなどを共有します。 また、創業時の想いなどのも有効です。
商品やサービスの背後にあるストーリーの伝達
一つ一つの商品やサービスがどのような背景や考え方を持って生まれたのかを伝えることで、顧客の共感を得られます。
例えば、「300年間変わらない作り方で、変わらない味を楽しむことができます。」と言う一文は、「伝統」と「歴史」と「当時の味が食べられる経験」を伝えています。
顧客の体験談の活用
実際の顧客の声や体験談を取り入れることで、他の潜在的な顧客にもその魅力を伝えることができます。
例えば、「ここのお店は、私の悩みに寄り添ってくれて、商品もいいけど、接客がいい」と言う体験談を聞いた場合、「本当にいいお店なんだな」と思うと思います。 顧客の体験談(いわゆる口コミ)は、繁盛店の重要要素でもあります。 次の章では、お店のブランドを伝えるためのアイデアを紹介します。
お店のブランドを伝えるためのアイデア
お店のブランドを伝えるためには、多角的なアプローチが必要です。以下は、そのための具体的なアイデアと方法を繁盛店の研究をもとに厳選しています。
繁盛店の共通点:お店のホームページ
- お店のホームページは、ブランドの顔とも言える存在です。デザインやコンテンツを通じて、お店の特色や価値を訪問者に伝えることができます。
- 伝わりやすいデザインにすることで、訪問者が情報を簡単に取得できるようにしましょう。
- お店の提供価値や商品について、シンプルな言葉で伝わりやすいようにしています。
繁盛店の共通点:お店のMEO対策
- MEO(マイビジネス検索エンジン最適化)は、Googleマイビジネスのランキングを上げるための対策です。
- 正確な店舗情報の登録や、情報提供を行っています。
- 顧客からのレビューの収集が上手で、同ジャンルの店舗よりも1.5〜2倍の書き込みの量があります。
繁盛店の共通点:お店のSNS
- SNSは、お店の日常や裏側をリアルタイムで伝えるのに最適なツールです。
- インスタグラムやTwitter、Facebookなどのプラットフォームを活用して、フォロワーとのコミュニケーションを図りましょう。
- お店のメニューやサービスの「良いところ」「提供価値」を伝えるのが上手です。
繁盛店の共通点:お店のPRCM、チラシ
- テレビCMやラジオCMは、広範囲の顧客に一度にアプローチするのに有効です。
- お店の特色やキャンペーン情報を伝えることで、新しい顧客を引きつけることができます。
- 新店舗オープンや新商品、キャンペーンでの活用が多いです。
繁盛店の共通点:お店の店舗デザインと内装
- 店舗のデザインや内装は、お店の雰囲気やブランドイメージを直接伝える要素です。
- お店のコンセプトやターゲットに合わせたデザインを心がけましょう。
- 空間のデザインよりも、サービスやお客さんの使い勝手の良さ、居心地の良さに要点を置いてるところが多いです。
繁盛店の共通点:お店のオリジナル商品やサービスの提供
- オリジナルの商品やサービスは、他の競合店との差別化を図るための強力なツールです。
- 顧客のニーズやトレンドを取り入れた商品開発を行いましょう。
- この店舗でしか経験できない商品やサービスが必ず1つはあり、それは一つの「提供価値」になっています。
繁盛店の共通点:お店の定期的なイベントやワークショップの開催
- イベントやワークショップは、顧客との関係を深める絶好の機会です。
- 季節やイベントに合わせた企画を考え、顧客の参加を促しましょう。
- イベントやワークショップは、話題を作る点で注目を集めやすいです。
これらのアイデアを組み合わせることで、お店のブランドを効果的に伝えることができます。
重要なのは、常に顧客のニーズや期待を超えるサービスを提供すること。それが、真のブランド価値を築く鍵となります。
繁盛店のブランド設計:7つのステップ
成功するお店は、ただの商品やサービスを提供するだけではありません。
それは、顧客との関係を築き、独自の価値を伝えることができるブランドを持っています。
以下は、小規模事業者向けの繁盛店として成功するためのステップと方法です。
STEP1:お店の目指す方向を明確にする
- お店が成し遂げたいことを明確に定義します。
- どのような価値を顧客に提供したいのか、その方向性(お店の思い)を決定します。
STEP2:ターゲットと提供価値を決める
- お店の主な顧客となるターゲットを特定します。
- そのターゲットに合わせた商品やサービスの価値を考え、提供する価値を定義します。
STEP3:提供価値をブランドメッセージにする
- お店の独自性や強みを伝えるブランドメッセージを作成します。
- そのメッセージを通じて、顧客にお店の価値を伝えます。
STEP4:顧客とのタッチポイントで伝える
- 顧客との接点、例えば店舗やホームページ、SNSなどでブランドメッセージを伝えます。
- 顧客の購買プロセス(カスタマージャーニーマップ)に合わせて、適切なタイミングで情報を提供します。
STEP5:顧客体験をブランドに合わせる
- お店のブランドイメージに合わせた顧客体験を提供します。
- 例えば、店舗のデザインやスタッフの接客態度など、全ての要素で一貫した体験を提供します。
STEP6:顧客数の増加と維持を試みる
- 新しい顧客を引きつけるためのキャンペーンやプロモーションを実施します。
- 既存の顧客を維持するために、リピート購入を促す施策やロイヤルティプログラムを考えます。
STEP7:継続的に改善を行う
- 顧客のフィードバックや市場の変化に応じて、サービスや商品を改善します。
- 定期的なブランドの見直しや、新しい取り組みを導入して、常に進化し続けます。
これらのステップを踏むことで、お店は繁盛店としての地位を築き、長期的な成功を収めることができます。
まとめ
繁盛店としての成功は、単に商品やサービスを提供するだけでは達成できません。それは、顧客との強固な関係を築き、独自の価値を伝えるブランドを持つことが必要です。
この記事では、繁盛店として成功するための具体的なステップと方法を紹介しました。
具体的には、お店の方向性の明確化、ターゲットの特定、ブランドメッセージの作成、顧客とのタッチポイントでの情報伝達、ブランドに合わせた顧客体験の提供、顧客数の増加と維持、そして継続的な改善というステップを踏むことが必要です。
これらのステップをしっかりと踏むことで、お店は長期的な成功を収め、繁盛店としての地位を築くことができるでしょう。
air Inc.では、繁盛店が行なっているターゲットや提供価値を分析調査しております。そのデータベースを無料で公開しておりますので、ぜひご活用ください。
記事の感想に関して
air Inc.では、マーケティング情報の改善のためのアンケートを行っております。アンケートフォームより感想を頂けますと幸いです。※返信は行なっておりません。